3月上旬。

東京日帰り旅行の記録。 4時頃に起きる。あまり寝れてないけど、仕方がない。なんとか起き上がって支度をする。

家を出て6時頃には京都駅に到着。 まだあたりは真っ暗。…明らかに早すぎた!! 実は、席を予約している新幹線が到着するまで1時間近くある。 妹も私も極度の心配性で「早め早めの行動」を…と心掛けすぎて、逆に失敗する。 どのお店も開店前だし、時間を潰せるような場所もない。 とりあえず駅構内にあるベンチに座り、半分寝てるような状態でぼーっとしていた。 いつも東京には一人で出かけていたけど、今回は妹がいるので適当なことはできないと思ってたのに。 こんなことで大丈夫だろうか…と少し落ち込んでいると、スタバが開店。 ちょっと体も冷えていたので温かいチャイを買って飲む。

新幹線に乗ったあとは、ほとんど寝ていた。 私はベッドに横になると、よく目が覚めてしまう。頭がスカッ!と覚醒してしまい全く寝れなくなったりする。 でも、電車やバスの中では気がつくとウトウトして寝てしまう。程よい揺れがいいのかもしれない。家のベッドも気持ちよく揺れてくれないかな…といつも思う。 

東京駅に着き、構内にあった美味しそうなパン屋さんで、昼ごはんに食べるものを何個か買う。 展示をみた後、上野公園でのんびりと食べるのだ。プチピクニックみたいなものかな。 すぐばててしまいがちな妹を引きずりまわすのを避けるため、今回は最小限の移動にした。

9時頃、上野駅に到着。前に1人で来たときは、出る改札口を間違ったせいで、かなりの距離を歩いた覚えがあり、今回はしっかり上野公園に直結している改札口から出れた。 なんとも初歩的なところで達成感を感じる。 とてもいい天気で気持ちがいい。青空が爽やか。太陽の光で樹がきらきらしている。 平日だけど、人も結構いる。みんな旅行客だろうか。あたりをキョロキョロ眺めながら目的地である東京都美術館へ。 今回、観る展示はエゴン・シーレ。 彼の絵には興味がない妹も、クリムトは好きなので了承してくれた(今回、クリムトの絵も数点展示されている) 私は初めてエゴン・シーレの人物クロッキーを見たとき、おお、かっこいい!と興奮し、いつか間近で観れたらと思っていたから、嬉しい。かなり際どい作品もあるし、ひとによって好き嫌いはあるだろうけど。線の運びが最小限なのに、「この線が一番です!」と感じて憧れがある。私は人物画に苦手意識があるからかも。 あと今回、彼の風景画も展示されていて、これも楽しみにしていた。 全体的な構成としては、エゴン・シーレというよりウィーン分離派を紹介するような内容だったけど、色んな作品が見れて面白かった。 妹も、物販でエゴン・シーレの家の絵がプリントされた赤いマグカップを買っていた。

外へ出たら、ちょうど昼時だった。 木陰になっていた場所に座り、東京駅で買ったパンの袋を広げる。 私はカレーが好きなのだけど、東京駅のパン屋のカレーパンがサクサクとしたチップのような衣がついたタイプだったので、迷わず選んだ。地元のものは、もう少し衣が細かくてもっちりふっくらしているタイプなので、珍しかったのだ。 とてもボリュームがあり、衣の歯触りもよく、カレーも程よい甘辛さで美味しかった! あとウインナーが挟まったパンも食べてお腹いっぱい。 食べているあいだ天候も変わることなく、ウールのコートだと少し暑いくらいだった。 道を渡った端の方で、なにか大道芸のような催しをしていた。 結構な人が集まっていて、やんやと喝采をおくっている。 コロナで大変だった頃は、こんな光景も見れなかったのに。本当に、以前の日常へと戻りつつあるんだな、と感じる。

さて、次に向かうのは蔵前。 色んなお店に寄りたいけど、とりあえず予約しているカフェのパフェを食べに行く。 とても見晴らしのいい場所だったので、せっかくだしとテラス席で隅田川スカイツリーを眺めて、1時間ほどゆっくりした。 私が食べたのは柑橘和パフェ。 金柑や紅マドンナなどが入ってて、とてもジューシー。豆腐クリームに黒糖アイスと全体的に柔らかく優しい甘さとさっぱりスッキリとした味わいで好みだった。 妹は苺パフェを食べていた。こっちも美味しそうだった。 移動している間に、どんどん髪の毛がボサボサになって大変なことになっていた。 朝、慌てて出てきたのできっちりとピン留めをしてこなかったからか…。 カフェのトイレでなんとか誤魔化そうとするが、あちらこちらから髪の毛が暴れて飛び出てくる。とても面白いことになっている。 無理だな…と、すぐに諦める。 この後、できたら蔵前の絵本屋さんに行きたかったけど、なんとなく腰の調子が怪しい。 いつものスニーカーで来なかったのが悪かったのかもしれない。無理をせず、そのままDIOR展を観に、東京都現代美術館へ移動する。

着くと、DIOR展ということもあって、なんだか華やかな装いの人たちが集まっていた。 しかし、私はというと腰の痛みがピークになり、若干へっぴり腰のまま展示を観ていく。 私の趣味のひとつが映画俳優チェックなので、自ずとその俳優さんが着ているドレスや装飾品を見るのも好きになっていた。 なので、これこそ夢の国…というようなドレスの展示に大興奮! 繊細な刺繍にレース、煌めくスパンコール、 床が鏡になってる空間もあって、日頃見れないドレスのなかのチュールまで堪能。 圧倒的な美だった。目が幸せとはこういうことか….と、しみじみする。 これで腰の状態も良ければ完璧だったと思ったけど、合間合間に腰をグイグイと伸ばしつつ…なんとか全部じっくり鑑賞できた。 思い切ってチケット取ってよかったなあ。

美術館から東京駅へ移動。電車内で少し座ってたのがよかったのか腰の調子も若干回復。 しかし、ここでパフェもペロリとたいらげていた妹が小腹が減ったとフラフラしてきたので、いい感じのシャケが入った塩むすびとクリームたっぷり挟まったクレープのようなものを買い、うまいうまいと頬張りながら新幹線を待つ。 私も気がついてなかっただけで、お腹が減っていたようだ。 ほどよくまんぷくになった後は、無事に新幹線に乗って帰宅。車内では、また爆睡していた。 自宅に着いてからも、遅い夕飯にどんぶりを完食。たくさん動くぶん、食べれたのかな?炭水化物、万歳!