5月×日

久しぶりに右京中央図書館へバスに乗って出かける。 途中で橋を渡るので、なんとなくいつも嬉しい。 鴨川も桂川も、車窓から眺めているだけで心が浮き立つ。馴染み深く、安心する。

右京中央図書館は朝9時半の開館で、10時頃には着いた。 すでに館内は賑わっている。 私もうきうきしながら海外小説棚へ。端から端まで、じっくりチェック。 あ、もうこんな話題の本が棚に戻ってきてるんだな…全ての予約者にまわったのかあ、と驚く。 読みたかったミステリシリーズの一冊目や、YouTubeの一万円選書企画で見かけていた本を次々に見つけて手に取ってカゴにどんどん入れていく。 …絶対読めやしない。わかってるのに、借りてしまう。ある一種のストレス発散方法なのかもしれない。 「これは!!」と、宝探しのような感覚で棚のなかから見つけていく。すごく楽しい。

そんな図書館のかえり、バスを降りてから家までの道のりを歩いていると、前方斜め上に、人の気配を感じてビクっ!とした。 よくよく見ると民家の庭から信楽焼のたぬきの顔が飛び出していた。 こうやっていつも歩く人をビビらせているのかな? たぬきは、なんとなく「してやったり」という顔つきに見える。憎らしいようで笑えてしまう。 この道は何回も通ってるから、手前に何か植物かなにかの鉢植えが置いてあったのに、取り外して見えるのようになったのかな? それとも最近置かれたの?謎だ…。